今週の土日も行きました。プール。
何となく先週、「コツはつかんだ」って手ごたえあったんですが、時間を置くと忘れてしまうのが40代の悲しいところ。
もっと若いころなら、「体で覚える」ってことが容易にできたのだろうが。
泳ぎだした瞬間、頭の中で考えていたことが全部吹っ飛んで、手足は連続バラバラ殺人事件状態で、私はおぼれるがごとく水の上にただよい、25mたどり着いたころには、富士山山頂のように酸素が薄く、ハーハーゼーゼー状態なのであった。
で、その後、プルブイ使ったり、DVD「もっとカンタン・クロール」に出ていたようなドリルをこなし、ひとつひとつの動きを確認しながら、多分こんなのかな?ってイメージをつかみかけるのだが、いざ、泳ぎ始めると、やっぱり25mが限界で、短距離走を走っているがごとく、疲れる落ち着きのない泳ぎなのであった。
さて、25m休み休みやりながら、何とか本日は950m泳いだ。
あと50mで終わりにしよう。
あー、今日も疲れたなあ。
ほとんど体力は残っていない。
ちょっとだらーんと脱力しよう。
お!
おお!
あ、楽だ。楽チンだ。
しかも、進む、進むぞ!
まるで歩くがごとく、水の上をスイーッ、スイーッと滑るように進んでいく。
土日、ここまで散々苦しんできたのは一体何だったんだ?
何はともあれ、この感覚を25mで終わらせるのはもったいない。
ターンだ。
もう25m連続で行っちゃえ。
とは言え、ターンなど今までやったことがないので、やり方がわからない。
とりあえず、手を壁にタッチして、そっから横向きになって膝曲げて、あ、よくわからん。
まあいい、ほとんど壁はけられていないが、とりあえず行っちゃえ。
半分沈みかけた状態で、いつもなら「もう無理!」ってなるのだが、そっから華麗に体が浮き上がり、ゆったりと滑るようにまた進んでいく。
動作はゆっくりなのに、妙に25mの壁が近く感じる。
呼吸は楽だ。
脚もほとんど疲れていない。
これは、次のターンも行けるか?
行った。
今度のターンはプールのへりをつかんで、ポーンと壁を蹴って飛び出すことができた。
教科書的にはNGなのだろうが、今の私にできる精一杯のターンだ。
許してくれ。
やはり、50m過ぎてからもスイスイ進み、気がつけば75mの壁が。
ここもターンだ!
最後の25mということで、スパートをかけて一気に行きたいところだが、力を入れるとかえって沈むということを、今まで散々学習してきたので、これまでのリズムを変えずに、100m地点到達。
行けと言われれば、もう50m行けたような気がしたが、楽しみは後にとっておこう。
1時間前とは別人のように、100m泳いでも涼しい顔をしている私がいたのである。
ひょっとしたら、私の様子をずっと眺めている監視員さんが、「ずっと見ていたけど、うまくなったね。おめでとう」と拍手でもしてくれてるんじゃないかと思ったが、監視員さんは私の存在などなかったかのごとく、無表情にプール全体をくまなく監視していたのであった。
次の目標は200mですね。
200m連続で泳げるようになれれば、1.5kmまでそんなに時間がかからないと言われているようなので、今日のダラリン脱力状態を忘れないようにしたいのだが、きっと来週振り出しに戻るのだろうな。
《覚え書き》
・ついつい短距離ダッシュする勢いで今まで泳いでいたが、水の中で暴れようとするのではなくて、「お水さん、ゆっくりと静かに入らせていただきます」と謙虚な気持ちを持って、歩くような感覚で泳ごう。
・とにかく、腕を伸ばすとき力は入れない。脚はもっと力を入れない。
・力を入れるのは、水を押す「プッシュ」動作だけ。片手を伸ばしてストレッチしているときに、反対の手は水をつかむようにプッシュすると、モーターがついているのかのごとく、ググググと進んでいく。
・キックはほとんど力入れなくていい。尻を浮かせる程度に、小さく、リズミカルに2ビートで打つ。
・キックのときは脚を開かない。内股で上品にしよう。そうすると疲れるキックは打てなくなり、一石二鳥。
・過度のローリングは揺れて苦しくなるだけ、泳ぎながら酔いそうになるのでやめる。
・前のめりの姿勢を意識するが、脚を浮かせるために、無理して頭を深く沈めたり、腕を下の位置に置いたりはしない。あくまで「前のめり」であって、「つんのめり」ではないのである。
こういう「コツ」がモノを言う理屈スポーツは面白いですね。
初めて自転車に乗れたときのような気分ですわ。
ランや自転車に比べると、必要とされる身体能力は、かなり低いんじゃないかという気すらします。
まだまだ、エラソーなこと言える身分じゃありませんが。
さようなら。