その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8
「家に帰るまでが大阪マラソンですよ」ということで、家に帰るまでの行動をタラタラと。
ゴール後、完走メダル、完走タオル、バナナ、スポーツドリンク、あんぱん、エアーサロンパスをもらいました。
メダル、タオル共にデザインは道マラより、こっちの方が好み。
ダメージはそれなりにありましたが、思ったより普通に歩けましたね。
荷物は預けなかったので、さっさとホテルに帰ることにします。
フィニッシュ地点は熱気にあふれていましたが、その熱気を分かち合う相手がいないぼっち参加だと、ゴール後がどうしても寂しく感じるのね。
まあ、ゴール地点から地下鉄駅までの長いこと。
20分ぐらいはたっぷり歩かされたかしら。
「なーに、ランナーは42.195km走るぐらいなんだから、これくらい歩くのはへのかっぱだろう」と、主催者は思ったのかしらん。
現実としては、ゴール地点に車椅子が飛びかっていたぐらいだから、車椅子の世話になるような人が徒歩20分の拷問に耐えられるかどうかは怪しい。
個人的には、スタート地点とゴール地点は逆の方がうれしいね。
大阪城を目指す方が、「おお、大阪秋の陣や!」とモチベーションが上がるし、ゴール後の公共交通機関のアクセスもよいし。
ただ、それやると、地下鉄のキャパから、スタートラインに同時刻に3万人も集めるのは困難か。
で、地下鉄駅に着いたところで、「あー、シューズに計測チップつけっぱだ!」ということに気づく。
私が今まで出たマラソン大会は、ゴール後にチップの回収があって、持ち帰ったものは失格とか罰金とか死刑とか、そんな処分が下されるんじゃなかったっけ?
かと言って、ここまで来て、また20分歩いて会場に行くのはいやや。
死んでもいやや。
大体、ゴール後、チップ回収するとこなんてなかったやん。
いや、多分なかったと思う。
なかったんじゃないかな。
と、気弱になりながら、マラソンの格好のまんまで地下鉄に乗り込んだ(ゼッケンすら外していない)。
不安のなので、Twitterで「チップ返し忘れた」とつぶやいていたら、東京マラソン出場経験者に「東京ではチップはもらえた」と返信があったので、多分大丈夫だろうと。
で、ホテルに戻って、改めて参加者向けの注意事項を見ると、「チップはもらえます」ということで、一安心。
さあ、風呂に入ろうぜ!
風呂に入るために、ファイターズユニを脱いでみたら、ユニフォームは乳首からの出血により血まみれだった。
ゼッケンで目立たなかったけど、ゼッケン外したらエライことになってたのね。
更に風呂に入ろうとしたら、あー、ダメだ。
乳首の部分はお湯につけることができん。
仕方がないので、阪神欲、じゃなくて、半身浴でごまかし、体洗ったり、シャワーかけるときも乳首をガードせねばならず、ああ、めんどくさいと。
うむ、風呂でのんびりできなかったけど、まあ、いいだろう。
風呂でHPが回復したので、歩いて大阪のミナミをふらふらすることにしよう。
大阪の街は、結構、スポーツ自転車が走ってましたね。
デローザのクロモリに乗っていた女性がかっこよかった。
女性の街乗りクロモリロードはデローザに限る。
あと、ピストに乗ってた女性もかっこよかったが、車道逆走でマイナス1000ポイント。
怪しげな自販機。
個人的には左から3番目の「みっくちゅじゅーちゅ」と、一番右の「ひやしあめ」が気になったが、どんな得体の知れない液体なのかと想像すると恐ろしくなったので、何も買わなかった。
根拠はないが、「ひやしあめ」は絶対にマズイと思う。
よくわからない人形屋にあった、よくわからない魚と子供。
随分、この辺は人形屋が多かったが、そんなに人形の需要があるのだろうか。
5件に1件ぐらいの店が人形屋だった記憶がある。
で、特に何も考えずに、テキトーにふらふら歩いていたら、串カツの店発見。
おお、これは事前に友人が勧めていた「だるま」という店ではないか。
なかなか混んでいる店で、混雑した飲食店にひとりで入るのが苦手とする私としては、一旦、躊躇するものがあったが、私と同じ「おひとりさま」の男性が入っていったので、ここがチャンスと、彼の後についていき入店。
小心者の田舎者は、都会の飲食店に入るだけでも一苦労なのである。
カウンター席に案内される。
まずは飲み物の注文を受けるが、私はひとりでいるときは酒は一滴も飲まない主義なので(人生の中で、酒がうまいと思ったことは一度もない)、ウーロン茶を注文。
さて、肝心の串カツ。
何を頼もうかと迷うが、串カツ初心者の私としては、セットで注文することにする。
えーい、マラソン完走のご褒美や!
一番高い「心斎橋セット(2200円)」をどーんと頼むのだ。
串が来る前に、まずは「どて焼き」がやってくる。
これも串カツに負けず劣らずうまかった。
そんで、串がどどんと全部で15本もやってきた。
いただきます。
う、うまい。
衣がサクサクして、ちっともくどくない。
これなら何本でもいける。
特にうまかったのが、「たこ」と「かき」。
「たこ」については、変なたこ焼きよりもよっぽどうまかった。
満足だ、大満足だ。
我が串カツ人生に悔いなし。
最後になって、ようやく大阪らしいうまいものが食えたような気がする。
ごちそうさまでした。
御堂筋をふらふら。
まだ、大阪マラソンの余韻が残る中、左翼的団体がデモ活動を行っていた。
マラソンの最中には見逃した、道頓堀とグリコ看板。
すげー人だかりだったが、一体、どうしてこんなに人がいたのかは不明。
何かイベントでもあったのだろうか?
で、地下鉄難波駅に着いたところで、私はエネルギー切れ。
そういや、42.195km走った後だったんだ。
とても、これ以上歩けないということで、地下鉄でホテルまで戻ります。
そんで、ホテルで日本シリーズを見て就寝。
うん、とてもじゃないが、マラソン走った後に甲子園で野球観戦なんて無理だ。
日ハムは、クライマックスで負けておいてよかったよ。
翌朝。
あとは帰るだけです。
関空発8:00の飛行機に乗らないと、乗り継ぎの関係で稚内に戻れないので、5時にとっととチェックアウトします。
200km運転してでも、便数の多い旭川空港を使うべきだったか。
地下鉄の中吊り広告は大阪マラソン一色。
なんば駅から南海に乗って。
バヒューンと飛行機を乗り継いで、稚内に帰ってまいりました。
稚内に戻ると、大阪との20度近くの気温差にゲンナリし、サロベツの地へと戻り、また日常が始まると思うと憂鬱な気分になるのであった。
次なる非日常を励みに、また明日から頑張ろう。
おおきに。
さようなら。
(このシリーズおわり)