その1 その2 その3 その4 その5
中途半端な折り返し地点を過ぎて、大阪の街中をズンドコ走っていきます。
この時点でかなり汗をかいていて、汗をふくんだファイターズユニがずっしり重く感じます。
こんなことなら、まともなラン用ウェアを着たほうがいいんじゃないかという意見もあるかもしれないが、沿道からの「ファイターズ頑張れ~」の声があると、「北海道から来たでえ~」と声を返します。
これで元気は100倍となり、ユニフォームハンデは特に感じません。
マラソン大会は、沿道の応援が最高のエネルギーなのです。
赤レンガの道庁みたいな建物があった。
北海道マラソンだったら、ゴール間近にあるレンガの建物も、大阪マラソンでは、まだ1/3地点。
へえ~、「中央公会堂」って言うんだ。
今、初めて知った。
中央公会堂の前では、どっかの大学のチアリーディング部が派手に応援しておりました。
この人たち、先頭から最後尾の人が来るまで、ずっとチアリーディングで応援してたんだろうか。
何かフルマラソンより疲れそうだ。
14km地点より、今度は御堂筋を南下します。
フルマラソンでは大体15~20kmぐらいが一番気持ちよく走れるんだよね。
このままのペースで42.195km行けちゃうんじゃないかと、脳内麻薬が出てくるあたりです。
もちろん、このままのペースで42.195kmを走りきれるぐらいフルマラソンは甘くないのだが。
15km地点通過。
ここでパワージェル1本投入。
15km通過タイムは1:23:46(ラップタイム25:41)。
ほぼ1キロ5分10秒ペースですね。
かなり汗はかいているが、水分はこまめに摂り、塩飴もなめてナトリウムも補給している。
このペースで更にズンドコ行きましょう!
このあたりは完全に走りに集中モードになっており、あの有名な道頓堀やグリコの看板にも気づかずに黙々と走り、たまーに「くまモーン」と声援が聞こえたら、手を振って応えます。
子供の反応がよいと、うれしくなりますね。
未来の大阪マラソンを背負って立つ大阪の子供たちには、是非、メロン熊で御堂筋を走ってもらいたい。
んで、コースは御堂筋を外れ、高速道路の下を走ります。
道路が影になって走りやすいぜよ。
このままずっと日陰が続けばいいんだがねえ。
で、しばらく高速道路の下で涼んでいたが、コースは高速道路から外れ、大阪ドームへと向かいます。
全国のドーム球場の中でもイマイチ存在感の薄い大阪ドーム。
もし「大阪ドームを本拠地にしているプロ野球チームはどこでしょう?」と聞かれたら、半分以上の人は答えられず、10%ぐらいの人は「阪神」と答えるのではないだろうか。
(えー、オリックスファンの皆様、申し訳ありません)
大阪マラソンの特徴としては、仮装ランナーの他にも、沿道で仮装しながら応援している人が多いということだね。
なぜか「onちゃん」の被り物で応援している人もいて、「北海道の方ですか?」と思わずたずねたくなった。
(が、めんどくさいのでたずねない)
ストイックな「北海道マラソン」もいいけど、お祭り騒ぎの「大阪マラソン」も、またよし。
応援に引っ張られるようにペースは上がっていきます。
20km地点手前で、2度目の折り返し。
で、大阪ドームを右手に見ながら、20km地点通過。
アミノバイタルPRO1本投入。
20km通過タイム1:49:23(ラップタイム25:37)
ちなみに下の動画の15:57~16:05の辺りで私が映っておりますので、お暇な方は探してみてください。
さあ、ガンガン行きましょう!
再び、高速道路の影になっている道を快適に走り、中間点通過。
当初の予定では、ここで1時間55分を切っていたら記録狙いに走る。
そうじゃなかったら、ここまで頑張ったのであとはのんびり走ろうなどと、甘っちょろいことを考えていた。
果たして、中間点通過タイムはどうだったのか?
1時間54分59秒
かくして、私はたったの1秒の差で、これからの21kmも、真剣に走ることを決めたのであった。
これが幸と出るか、不幸と出るのか。
(
つづく)