その1 その2 その3
さて、ようやくマラソン本番の部に入ります。
今回の大阪マラソン、とりあえずホテルはスタートラインから近いところがいいだろうと、何も考えずにスタート地点近くの宿をとったのだが、肝心の荷物預かり所が、かなりスタートから離れたところにあるんですね。
荷物預かり所から、スタートラインまで徒歩25分って、一体どれだけ歩かせるねん。
こっちは、その後、更に42.195km走らなあかんのやで。
そんなわけで、ちょっとだけ考えた結果
「どうせ後泊するわけだから、荷物はホテルに置きっぱでいいだろう。めんどくさいから、ゴール後も着替えないで、そのまま地下鉄に乗って帰ればいいだろう」
ということで、ウエストポーチに900円を忍び込ませ、走る格好のままでホテルを出ることにした。
さすがに「くまモン」を被るのは恥ずかしいので、それだけは手に持って行くことにした。
地下鉄料金だけなら300円も持っていけば十分なのだが、万が一の脱水症状やハンガーノックが生じたとき、コンビニに駆け込むために余分に持っておく作戦だ。
この作戦の欠点としては、帰りの地下鉄での周りの乗客の視線が痛いのではないかということだが、なーに、どうせ今日は街は大阪マラソン一色だ。
そんなに大きな問題ではないだろう。
大きな問題はないだろうということがわかり、前日10時には寝た。
よく寝た。
起きた。
ああ、午前5時。
時間は二人を朝にして…
と、昔のCHAGE&ASKAの歌を思い出したが、残念ながらワシは二人ではなく、孤高のランナーとして、一人北の果てからやってきたのだった。
何はともあれ、レースの4時間前にピッタリ目覚めいい感じだ。
前日コンビニで買ったおにぎりを二個食べ、豆乳を飲み、シャワーを浴び、テーピングを貼り、ウェアに着替え、いんぐりもんぐりしていたら、あっという間に7時半だ。
とっととホテルを出て、スタートラインに向かうのだ。
ホテルから荷物預かり所まで行って、更にスタート地点へと向かうと、歩いて1時間ぐらいかかるのであるが、荷物は預けないと決めたので、20分ぐらいでスタートラインに到達した。
しまった、まだ8時前だ。
集合時間は8時40分なのに、早すぎた。
スタート地点は「大阪城公園」。
城下町に縁のない北海道人としては、堀が見えるだけでもテンションが上がった。
さすがに、写真の建物を城と間違えるぐらいバカではなかったが、じゃあこの建物は何かと言われれば、答えられない程度のバカである。
スタート地点近くからは、城が小さくしか見えずに残念だが、別に城を見に来たわけでないので、これはこれでいい。
なんか「しゃちほこ」っぽいのがあるが、それは名古屋城の専売特許なのではないか。
近くから見たら、しゃちほことは全然違うものなのかもしれないが。
うん、大阪城はこれでいい、マラソンモードに入ろう。
スタートライン。
地元のTV局スタッフがいて、テンションが上がりかけたが、別にこれは北海道では放送されないのでどうでもいい。
パワーバーを一本食って、スタート地点につこう。
さすがに会場がバカ広いので、3万人規模の大会の割には混雑感がなかったですね。
「大阪城公園」の広さは、道マラの「大通公園」の比ではないです。
さすが荷物預かり所から、スタート地点まで徒歩25分のことだけはある。
道マラでは、ファンランも含めてA~Hまでしかなかったスタートブロックも、大阪マラソンではQブロックまであります。
最後のブロックだと、スタートの号砲が鳴ってから、スタートラインをまたぐのに30分ぐらいかかるそうです。
大体、スタート前になると突然トイレに行きたくなってくるのだが、今回はホテルを出る直前に全てを出し切ったので、尿意を催すこともなく快調。
やっぱ、観光を犠牲にしてでも、ホテルはスタート近くにとっておくべきだな。
トイレの長蛇の列を横目に、30分前にスタート地点に並びます。
ここでアミノバイタルPRO1本目投入。
わかっちゃいるけど、すげー人ですわな。
スタート10分ぐらい前に、気象条件の発表があったが、この時点ですでに23度。
ただ、日差しはさほどキツくなく、湿度も低めで、道マラほどの絶望感はない。
サロベツの真夏ぐらいだと思えばいいだろう。
さあ、気合だ!
ここで、今回の服装並びに持ち物を紹介します。
《ウェア》
・くまモン被り物
・Zoffのラン用サングラス
・SEVのネックレス
・ファイターズユニの上
・アディダスのボトルポーチ
・ノースフェイスの短パン(ポケットがあってよい)
・アルペンブランドのランタイツ
・アルペンブランドの5本指ランソックス
《シューズ》
・adizero mana7
《持ち物》
・ボトルに入れたポカリスエット500ml
・パワージェル5本
・パワーバー1本
・塩あめ4個
・アミノバイタルPRO5本
・現金900円
と、紹介したところで、いよいよスタートの時間が近づいてきました。
10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1
パァン!
さてと、ぼちぼち行きまっか。
(
つづく)