ふざけるな電話会社と言いたい。
私が以前暮らしていたところでは、固定回線というものには契約しておらず、インターネットはWimaxモバイル回線で過ごしていた。
Wimaxは全国人口カバー率94%と頼もしい奴で、これならどこに行ってもネットに困ることはないだろうと思っていた。
しかし、衝撃の事実が発覚した。
私が新しく住むところは、何と「残りの6%」の区域だったのである。
そう、私は6%の「選ばれた人間」なのである。
これは、あれだ。
昔、ナイター中継で、「野球中継は一部の地域を除いて延長します」とアナウンサーが言っていたのにも関わらず、「プロ野球中継はこれで終わらせていただきます」とテロップが出る一部の地域、もっとはっきり言うと青森県のことを思い出した。
ここで話はかなり逸れるが、中学の修学旅行で青森県に行ったときはいろいろと衝撃を受けた。
夕方、ホテルに着いて、テレビをつけたら「笑っていいとも」がやっていたのにはたまげた。
17時になって、何が「お昼休みはウキウキウォッチン♪」だ、ふざけやがって。
と、子供心に思ったものだ。
更に、先ほど挙げた「一部の地域」事件もあった。
そして、当時の土曜20時の人気番組「オレたちひょうきん族」が平日の22時から放送されていて、しかも「これ3週間前に北海道で見たぞ」状態だったりで、「なんという青森」と膝から倒れそうになった。
しょーがないので、仲間たちと知恵を絞り、色々な技を駆使して、テレビを様々な角度から改良を加えることによって、NHKでは放送できない「大人の教育ビデオ」を見ることができ、それはそれでよい思い出だった。
現状への不満が、思わぬ幸運を呼ぶものなのである。
いかん、久々に文章を書くから、話が思いっきり逸れてしまった。
そう、問題は、「新しい地ではネットができない」ということなのであった。
選ばれた「6%の人間」としては、いろいろ不自由するのは仕方のないことだ。
とは言え、パソコンでネットができないのは困るので、当面の対策として、Wimaxを解約して、iPhoneを購入し、固定回線がつながるまでテザリング生活でガマンしよう。
7GBの壁はあるが、YouTubeやニコニコ動画をガマンして、通信量を抑えれば何とかなるだろうと思ったが、2月は思いっきり7GBの壁にぶち当たり、128kpbsのあまりの遅さに涙した。
これは一刻も早く固定回線にしなくては、命の危険に関わる。
そんなわけで、固定回線を検討した。
検討したと言っても、以前国営だった電話会社以外の選択肢しかなく、第二電電など他の会社は何をやっているんだ、たるんでいると大いに憤慨した。
共産主義国家じゃあるまいし、もっと選択肢を用意しろと。
それでも光回線は通っているようなので、どーんとプロバイダを通して申し込みをしてみた。
すると、電話会社のおねえさんから電話がかかってきて
「せっかく申し込んでいただいたんですが、お客様の住んでいる集合住宅では対応しておらず、対応するためには、まず、居住者全員の承諾をとって、そっから管理者の承諾を・・・・・・」
「えーと、それって、一体つながるのはいつになるんですか」
「いつとははっきり申し上げられません」
「何ヶ月も待つことになるのですか」
「ええ、そこも、はっきり申し上げられません」
などいう展開になり、「ふざけるな!」と一喝したいところであったが、小心者の私は「はあ、そうですか」と電話を切り、こっそりとプロバイダに解約メールを送った。
私は一分一秒でも早くネットがしたいのであり、イタリア人のように悠長に待っていられないのである。
光がダメならしょーがない、ADSLでいいか。
プロバイダのホームページによると、「1~2週間で開通」と書いてあるし、このくらいなら待てるだろうと。
で、2月の末にプロバイダを通じて、ADSLの申し込みをした。
すると、また電話会社のおねえさんから電話がかかってきて、3月中旬ぐらいにはネットができるようになるだろうと思っていたら
「えー、最短で4月11日になります」
さすがの温厚な私も電話口でキレそうになったが、悪いのはおねえさんじゃない。
ここはグッとガマンの子。
にしてもプロバイダよ。
「1~2週間で開通
※ ただし一部の地域は除く」
と、せめて但し書きでもつけんかい!
そうすれば、私も、「ああ、ここは青森だ。仕方がない」と諦めもついたのに。
(今更ですが、青森県民の皆様、ごめんなさい)
そんなわけで、本日4/11になって、思う存分ネットを使うことができ、ニコニコ動画でベイスターズ戦見放題というありがたい状態になったのであるが、肝心のベイスターズは現在負けているのであった。
これもそれも全て電話会社とプロバイダの陰謀なのであった。
さようなら。